「魚の釣り方を考えさせる」教育

 さいたま市立浦和中学校長 平川 充


浦和中学校のホームページご覧いただき、ありがとうございます。
 本校は、平成19年度に、併設型中高一貫教育校として開校し、今年で12年目を迎えました。この間、ICTを活用し基礎学力の向上を図る「MSU」や、中高一貫教育校としての特色を生かした中高合同での「文化祭」や「体育祭」、我が国の伝統や文化を尊重すると共に豊かな国際感覚を養う「Summer English Seminar」や「海外フィールドワーク」など、本校独自の特色ある教育活動を積極的に展開し、「高い知性と豊かな感性・表現力を備えた国際社会に貢献できる生徒の育成」に取り組んでまいりました。

 浦和中学校の卒業生は、全員、市立浦和高等学校に内部進学してまいりますが、生徒たちは、東京大学をはじめとする国公立大学や、早稲田、慶応、上智といった難関私立大学にも数多く進学しており、自己実現を果たしてくれております。

 ところで、教育の世界では「人に魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」という言葉がよく使われます。魚を与えれば、その人は1日だけ飢えをしのぐことができる。しかし、また飢える。魚の釣り方を教えれば、その人はずっと魚を手に入れて飢えをしのぐことができるということです。

  しかし、私は、「魚の釣り方を教える」のではなく、「魚の釣り方を考えさせる」ことが、今、求められているのだと考えています。

 本校の生徒たちには、世界を舞台に、世界の人を相手にして、社会のリーダーとして活躍する人材として成長してほしいと思っています。ですから、覚えた「魚の釣り方」で飢えをしのいでいるのではなく、与えられた厳しい環境の中でも、どのようにしたら魚を手に入れることができるのかを、自分で考え、仲間と協議し、実践していく力が必要なのだと考えています。

  本校では、先生方が生徒に寄り添い、真剣に向き合って、信頼関係をしっかり築き、一人ひとりの資質や能力、個性や興味関心をしっかり見極めて、個を伸ばす指導を進めてまいります。そして、中高一貫教育校としての特色を生かしながら、しっかりとした学びの土台を作り、生徒の主体的な学びを進めて自己実現を図らせることで、生徒や保護者、さいたま市の皆様から信頼され、期待に応える教育活動を進めてまいりたいと考えております。

 どうぞよろしくお願いいたします。